日当たり良好

平凡に生きたいアラサー女の気ままな日記

子宮外妊娠で緊急手術②

子宮外妊娠だと判断してくれた先生は優しかった。ちょうど午前の診察も終わるところだったので一緒に救急車に乗って本院までついて来てくれた。付き添っていてくれた看護師さんも優しかった。分院のスタッフは優しい人が多かった気がする。

実は注射とか手術とかが大の苦手で、採血でさえ気持ち悪くなってしまうことが多いし、ドラマで手術シーンになると見ていられなくなる。

そんな私が手術だなんて、子宮外妊娠て死んじゃうのかな。

手術するってことは死ぬ可能性もあるし、麻酔失敗したら死ぬことだってあるし、とか考えたらフラフラで吐きそうで既に死にそうだった。

でも横になって少し休んでいたらだんだん落ち着いてきて、夫にも連絡できた。

夫は本院まですぐに来てくれた。

私は救急車で移動。生まれて初めて救急車に乗った。歩けたけれど車椅子で移動した。

本院で院長先生の診察を受けてすぐに手術することが決まった。

本当にここで手術するので大丈夫なのか、この先生で大丈夫なのか、でも急がないと死んでしまうかもしれないからするしかない。

正直分院で診察してくれた先生は温かい感じだったけれど、本院の院長先生は何を考えているかよく分からない感じに見えてしまった。緊急だったので仕方ないのだろう。

総合病院でもないし、クリニックだからそう多く手術なんてないだろうし、子宮外妊娠の手術したことあるのかっていうくらいだったけど、受け入れてもらえただけありがたかったのだろう。

子宮外妊娠で緊急手術①

前回の診察から1週間後、診察の予約が入っていた。

その日は当直明けだったのでもともと午後に診察予約を入れていたが、病院から事前に連絡があって、可能だったら午前中に来てくださいと言われた。理由はよくわからない。13時過ぎでも大丈夫とのことだったので、当直明けて仕事が終わり次第そのまま行くことにした。

前の日の夕食を多く作り過ぎてしまったため、少し食べ過ぎた感じがあって、気持ち悪くなっていた。

夜寝ているときに腹痛があって何度か目が覚めたが、我慢できないほどではなかった。朝になっても腹痛はあったが、起き上がれないほどではなく、むしろ気持ち悪さの方が大きかった。

その時は胃もたれで気持ち悪いのかと思って、胃薬を飲んだ。

朝食も食べたくなかったけど、当直明けで仕事上子どもと一緒に食べなければならなかったので量を減らして食べた。

当直勤務は終わったけど、その後担当の面会対応や日課の業務をやらなければならなかったので(自分で決めたことだけど)、少し仕事をしてから13時過ぎに職場を出てそのまま病院に向かった。

そのときには気持ち悪さに加え、熱っぽくてだるくなっていて、早く家に帰って休みたかった。風邪を引いたのかと思っていた。

とりあえず病院に行って診察すると、子宮外妊娠の可能性が極めて高いと言われた。

お腹の中に血が溜まっているから緊急で手術をしなければならないと。

状況が受け入れられなかった。まさか手術なんて。

もしかしたら念のため言っているだけで実際はそうじゃないってことがあるんじゃないかとか思ったけど、すぐに救急車で本院(クリニックの分院だったため)に行って診てもらう必要がある、そのまま手術になるだろうと言われた。

血の気が引いて立っていられなくなった。吐きそうだった。

子宮外妊娠が分かるまで③

病院で流産の可能性が高いと告げられて6日後、経過を見るための受診に行った。

HCG値が下がってきていて、子宮に赤ちゃんの袋は見えないことからも、おそらく自然流産だろうと言われた。

自然流産のため手術の必要もないと思うが、まだ子宮外妊娠ではないと断定はできないのでもう少し経過を見ていく必要があると言われ、この日も血液検査をした。

また1週間後に診察に来るように言われた。

流産だという事実は辛かったけれど、きっと子宮外妊娠ではないんだと思って、そのことにはホッとした。

子宮外妊娠のことを自分も夫も調べていて、確率的には1%と知っていた。まさか自分がなるとも思わなかったので、この時は夫婦揃って安心しきっていた。

子宮外妊娠が分かるまで②

病院で妊娠の可能性を告げられてから3日後、生理がきた。

今思えば生理ではなく不正出血だった。

簡単に辞められるような仕事ではなかったので、正直妊娠じゃなかったと分かってホッとした。

妊娠じゃなかったから病院も行かなくてもいいかと思って予約をキャンセルした。

出血の量はいつもより多くて、血の塊みたいなものも出た。

出血してから3日後くらいにはひどい腹痛で鎮痛剤を飲んだ。夫もこんなに生理痛で苦しむのは珍しいねと言っていた。

腹痛は3日くらい続いたけど、鎮痛剤を飲めばなんとか仕事にも行けたし、そのうち腹痛はなくなって出血の量も少なくなった。

でも、1週間経っても出血が終わらない。2週間経っても終わらない。

仕事が忙しかったりストレスとかでホルモンバランスが崩れてるのかと軽く思っていたけれど、夫に勧められて婦人科を再度受診した。

 

受診では流産の可能性が大きいと言われた。気持ちがついていかなかった。

まだ妊娠反応は出ているけれど、子宮に赤ちゃんの袋は見えない。流産してからも妊娠反応は出るから、おそらく流産だろうと言われた。

もう一つ、子宮外妊娠の可能性もあると言われた。子宮外妊娠という言葉を聞いたのはこれが初めてだった。

子宮外妊娠の場合は母体の命が危険になる場合もあるから、手術をすることになるかもしれない。だけど現時点では子宮外妊娠かは判断できないから血液検査で経過を見ていこうと言われた。

まさか自分が流産するなんて。この時は子宮外妊娠のことよりも流産したということがショックだった。

診察の後に別室で血液検査のための血を抜いた。その時に涙が溢れてきて、看護師さんが慰めてくれた。

流産はお母さんの問題ではなく、染色体異常によって起こることだから、自分を責める必要はない、今回流産しても今後出産できなくなるというわけではないから、大丈夫と言ってくれた。かなり救われた。

お母さんっていう言葉がとても悲しい気持ちになった。短い期間でもお母さんだったんだ。自分の子どもがお腹にいたんだ。それなのにそんなことはないだろうって思って、きちんと向き合ってあげられなかった。最低だなって思った。

帰ってから夫に事情を説明した。涙が出てきて、夫も泣きそうになっていたけれど涙をこらえて私を慰めてくれた。

子宮外妊娠でなければいい、今回のことは残念だけど、むしろ妊娠できるということは新たな発見だと言ってくれた。

子宮外妊娠が分かるまで①

もともと生理不順でなぜか月に2回くらい生理がくることが多かったけど、1ヶ月以上生理が来なくなっていた。

自分は無排卵月経の可能性が高いから、排卵誘発剤とか飲んで治療しないと妊娠しないと思っていたけど、念のため妊娠検査薬を試してみたところ、出るはずのない線がうっすらと・・・。

でも薄かったのでミスかなと思って何回か試した。違う種類の検査薬とか買って。

でもやっぱりなんかうっすらと陽性反応が出るので、その日のうちに受診できる病院を見つけて受診。

自分で検査薬を試してみたところ薄く陽性反応が出たことを伝えると、妊娠初期だろうということで、今後も経過を見ることに。

採尿はしたけれど、検査薬で反応が出ているなどの確認はなく、病院でも検査薬を試したのかは不明。エコーで確認したけれど、まだ何も確認はできず。

きっと初期だからまだ見られないのだろうと言われ、確認もできていないこともあってか、おめでとうございますという言葉もなく、おそらく妊娠したのだと思いますとだけ言われてその日は終了。

仕事のこともあったし、まさか自分が自然に妊娠できるとも思っていなかったため、まだ信じられなかった。純粋に喜ぶこともできず、戸惑いが大きかった。

まだ妊娠が確定したとは言えないので、夫には言わない方がいいと思ったけれど、一人で抱えることのできない私は、夫に話をした。

生理不順のことや妊娠しにくい可能性があることは話していたので、夫もまだ信じられないという感じだった。だけど夫は子どもを望んでいたし、私のお腹を触って自分たちの子どもがいるのかなと笑顔で言うこともあった。

子宮外妊娠の前に

子宮外妊娠になる前に、もともと生理不順があった。

学生の頃は運動部でかなりハードだったこともあってか、生理が年に何回かしか来なくて病院に行ったけど、まだ高校生だったので様子みましょうと言われてそれっきりで終わったこともあったっけ。

今思えば、運動量の問題ではなく、体質的な問題だったのだろう。

結婚を考えるようになって、生理不順も治した方がいいかなと思って病院に通うことにしたのが28歳くらいだっただろうか。

排卵月経の可能性があると言われた。

自然妊娠しない可能性が100%というわけではなかったけど、排卵していないってことは自然妊娠はしないものなのかという理解だった。

生理不順を治したところで、妊娠できる体になるわけではないようだったけど、少しでもプラスになればと薬物治療を開始した。

服薬していると生理が定期的にくるようになったけど、服薬をやめて様子を見るとまた生理不順に戻ってしまった。

何度か薬を飲むと、薬を飲まなくても定期的に生理がくるようになるらしい。そうすれば治療が成功したことになるとのことだったけれど、自分には効かなかった。

服薬しないとまた生理不順に戻ってしまう。

仕事もあったし妊娠をすぐに望んでいたわけではなかった。

もし妊娠したいならそのための治療をしていくことになるだろうから、妊娠を望むようになったら相談してくださいと言われた。

生理不順を整えるための治療を続けることもできたけど、なんだかモチベーションが下がってしまって通院しなくなってしまった・・・。

このことが子宮外妊娠と直接関係があるわけではないのだろうけど、もともと女性としての悩みを抱えた人生だったんだなと改めて思う。

自分は女性としての機能に欠陥が多い人間なんだと思ってしまう。悲しい・・・。

はじめてのぶろぐ

今日は母の日です。初めてブログを書きます。

ブログを書こうと思ったきっかけは、子宮外妊娠を経験したから。

ただ平凡に生きていたいだけなのになぜ私が子宮外妊娠なんて・・・。

基本的にのーてんきな性格(本当は繊細)だけど、やっぱり今回のことはなかなかしんどい経験になったので、記録を綴っておこうかと思ってはじめてみることにします。

どうぞよろしくお願いします。